桜縁荘の庭
before
Project Summary |
上野桜木に大正時代につくられた民家「桜縁荘」の庭を、まちに開かれた庭として改修するプロジェクト。
住み開きをして庭を活用したいと考える若い住まい手とともに、「見る庭」から「使える庭」へのデザインを考えた。
民家を囲っていたコンクリートブロック塀を取り払い、様々な植物を混植した背丈を抑えた混ぜ垣をつくることで、風の通りと、まちの人とのやりとりが自然と生まれる境界部をつくった。
小さな回遊式庭園として設られていた庭では、飛石や景石を設え直し、広々とした土間と石の腰掛けをつくることで、新しい住まい手の庭仕事やパーティーやイベントなど、様々に使えるスペースとした。庭にいると、ご近所の人が声をかけてくる、そんな日常の風景が生まれた。
植栽については、この庭のシンボルであるサクラを中心として、季節ごとの花を楽しみ生活に活用できる植物を配するとともに、住まい手が庭に手を入れられる余白を大切にし、活用することで庭と暮らしが育っていくような、楽しみにあふれたまちの庭について考えた。
その後、当時の住まい手の移住をきっかけとして、私たちは幸運にも桜縁荘をオフィスとして2020年8月から2022年10月まで使わせていただく機会を得た。桜縁荘で仕事をして過ごした日々は、かけがえのない経験と思い出を私たちに与えてくれた。
Project Name |
桜縁荘の庭
Project Type |
ランドスケープデザイン / プランツマネジメント
Status |
竣工済み / 植栽管理
Duration |
・ランドスケープデザイン・施工管理：2016年-17年
・植栽管理：2017年7月 - 2020年7月
・FOLK オフィス：2020年8月 - 2022年10月
Location |
東京都台東区上野桜木1-12-8 <MAP>
Usage |
オフィス・庭・コミュニティスペース
Site Area |
約75㎡
Website |
Credit |
造園施工：有限会社藤橋造園